2015.03 河口浅間神社(山梨)へ

河口浅間神社は山梨県富士河口湖町に鎮座し、貞観6年(864年)に始まった富士山の大噴火を鎮めるため、その翌年に浅間大神を祀ったのがはじまりと伝わっています。
世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の25件ある構成資産の1つでもあります。

貞観の噴火は、富士山北西麓を溶岩(青木ヶ原溶岩流)で焼き尽くし、さらには「せの海」を分断。それにより精進湖と西湖が生まれ、その溶岩流の上に長い年月をかけて形成されたのが現在の青木ヶ原樹海。貞観噴火がどれほど大規模であったかを物語っていますよね。

ここ河口浅間神社は久しく訪れていませんでしたが、参道の杉並木とご神木はとても印象に残っていました。近くを通りがかったことから、折角なので寄ってみることに。ちなみに、こちらは同じ浅間神社でも「せんげん」ではなく、「あさま」と読みます。
河口浅間神社(山梨)の参道と鳥居
参道には、 河口浅間神社の創始者・伴直真貞(とものあたいまさだ)の霊を祀る「波多志社」があります。樹齢約800年の杉並木は、町指定天然記念物。
 河口浅間神社(山梨)の参道・杉並木(町指定天然記念物)
手水舎と随身門。
河口浅間神社(山梨)の手水舎と随身門
重厚な雰囲気を持つ立派な拝殿。 ご祭神は、木花咲耶姫命。元は、現在の地より山の手に、富士山を拝むように鎮座されていたといわれています。
河口浅間神社(山梨)の拝殿
拝殿前には、「美麗石(ひいらいし)」。これは、浅間明神を初めて祀った古代祭祀の石閣なのだそうです。
河口浅間神社(山梨)の拝殿と美麗石(ひいらいし)
お参りを済ませると、日が射してきました。
河口浅間神社(山梨)の拝殿
拝殿周辺には、樹齢1200年を越える「七本杉」(県指定天然記念物)と呼ばれる、立派なご神木があります。それぞれ、「御爾(みしるし)」、「産射(うぶや)」、「齢鶴(れいかく)」、「神綿(しんめん)」、「父母(かづいろ)」(2本)、「天壌(てんじょう)」と名付けられています。

拝殿裏手の境内社にもお参りしつつ、これらのご神木の下で森林浴。これがなんとも清々しい空間で、とても心地良い。
河口浅間神社(山梨)のご神木(県指定天然記念物)
河口浅間神社(山梨)のご神木(県指定天然記念物)
参考までに、今回は寄りませんでしたが、神社奥から三ツ峠(1,785m)方面へと向かえば、かつて道者が禊をしたという境外社の「母の白滝神社」があります。これからの季節、トレッキングやハイキングも気持ち良いでしょうね。その他、河口湖畔には境外社の産屋ヶ崎(うぶやがさき)神社もあります。

春らしい暖かさもあって、ゆっくりしていきましたが、やはり魅力のある神社ですね。
久しぶりに参拝できて良かったです。

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