印野の溶岩隧道(御胎内神社)~御胎内清宏園

「御胎内清宏園(静岡県御殿場市)」内にある「御胎内神社」と「印野の溶岩隧道」を参拝してきました。御胎内神社は、弘仁年代に空海によって開かれた神仏併祀の社といわれ、その傍らには、富士山の噴火によって形成された国指定天然記念物の溶岩隧道があります。古くは村山修験や富士講の霊場でもあった洞窟ということで、一度は訪れたいと思っていたんですよね。

まずは、「御胎内神社」へ。ご祭神は、木花開耶姫命猿田彦命で、安産の守り神として知られているそうです。
御胎内神社~御胎内清宏園
神社の横には「印野の溶岩隧道(御胎内)」入口があります。富士山の赤塚(地図)噴火で流れ出た「印野丸尾溶岩流」によって作られた全長68mの溶岩洞窟。人体の内部に似ていることから「御胎内」と呼ばれるようになったのだとか。

入口から小腸部→大腸部→五臓部→臍帯部→産口→出口という順で、洞内には独特の形状をした溶岩や石祠(前殿、本殿、奥殿)があり、探検気分も味わえて楽しめましたよ。それに、古墳時代にできた溶岩洞窟かと思うと、感慨深いものがありましたね。
印野の溶岩隧道(御胎内)~御胎内清宏園
ちなみに、洞内は暗く、段差の大きな場所や、這って進まなければならないほど狭い箇所もあります。岩から染み出た水で濡れている場所もあり、入洞するなら汚れてもよい服装が無難。(実際、ジーンズが汚れました)ライトは持参しましたが貸出もしてくれるそうです。

前殿、本殿を越え、奥殿へ。
印野の溶岩隧道(御胎内)~御胎内清宏園
更に進むと「母の肋骨」。
印野の溶岩隧道(御胎内)~御胎内清宏園
胎内を巡り、生まれ変わりの瞬間!? 前半は比較的広いものの、後半は狭くて大変でした^^; その分、外に出られてホッと一息。グルっとまわって10分位でした。
印野の溶岩隧道(御胎内)~御胎内清宏園
富士講の講碑。
富士講の講碑~御胎内清宏園
参拝後は、豊な緑が印象的な広い園内を散策。他にも溶岩洞窟や溶岩樹型などがあることに加え、御殿場市が指定する「野鳥の森」でもあり、約70種類の野鳥が生息するのだとか。

小雨がパラつく天候ではありましたが、ゆっくり参拝・散策が出来て良かったです。

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