那須の国指定名勝「殺生石」と「千体地蔵」へ

マウントジーンズ那須のゴヨウツツジ」を見た後、「殺生石」と「千体地蔵」に立寄りました。「殺生石」は、松尾芭蕉が訪れたことや、「九尾の狐」伝説が残る地でもあり、国の名勝、県の史跡に指定されています。今なお火山ガスの臭気が漂い、荒涼とした賽の河原に「教傳地蔵尊」や「千体地蔵」が並び、独特の景観が印象的でした。

まず目を引くのは、ズラーッと並んだ千体地蔵。実際は八百余体?あるそうですが、これだけ並ぶと圧倒されますね。こちらのお地蔵さんは手が大きいのが特徴で、その理由は衆生の平安を祈って、大きな御手をしているのだとか。(MEMO欄参照)
殺生石と千体地蔵~栃木県那須町
ちなみに、これらのお地蔵さんは比較的新しいもので、昭和53年(第一期)から建立されたものだそうです。これら全てのお地蔵さんは、ある一人の石工職人さんの手によって作られたというから吃驚ですよね。(詳しくは、那須工芸振興会HP(MEMO欄)をどうぞ)
千体地蔵~栃木県那須町
奥へ進むと「教傳地蔵尊」があります。親不孝の天罰を受け、ここで地獄へ引き込まれたという「教傳」という小坊主を供養するために建立されたものなのだとか。
教伝地蔵尊~栃木県那須町
こちらが国指定名勝、県指定史跡の「殺生石」。「九尾の狐」が絶世の美女・玉藻前に化け、鳥羽上皇の寵愛を受けていましたが、陰陽師に正体を見破られ、軍勢に攻められて毒石に変化。その後も近づく人や動物等の命を奪っていましたが、玄翁和尚により打ち砕かれ、その1つがこの地に飛来したという伝説があるのだそうです。
殺生石~栃木県那須町
火山ガスの臭気が漂い、私は喉がイガイガしてムセそうになったので、撮影後すぐにこの場から離れました。火山ガスは危険な濃度ほど、嗅覚が麻痺するそうですが、たとえ低濃度であっても呼吸器疾患がある人は注意が必要なようです。参考までに、火山ガスの注意事項はこちら(環境省:火山ガス事故防止のため)をご覧あれ。
殺生石~栃木県那須町
殺生石と千体地蔵~栃木県那須町
その他、「盲蛇(めくらへび)石」もあって、これは湯の花作りのきっかけとなる「盲目の蛇」伝説にちなむものでした。

俳人・松尾芭蕉はこの殺生石を訪れ、「殺生石は温泉の出づる山陰にあり。石の毒気いまだ滅びず、蜂蝶のたぐひ 真砂の色の見えぬほど重なり死す」、と「奥の細道」に書き記したそうです。

この後は、宿泊先から「那須連山の夕景」を撮影。
つづく。

MEMO


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